自宅で種から育てられる!高栄養&万能植物「モリンガ」の魅力を知ろう!

モリンガを種から育て植え替え

世界では「ミラクルツリー」、「森のミルク」と呼ばれ、栄養価の高い植物として人気が出てきている「モリンガ」。日本ではまだまだ認知されていないモリンガの生態や歴史、育て方などを紹介します。

 

【モリンガの育て方 -目次-】

 

モリンガとは

モリンガはインド原産の多年性植物です。近年では栄養豊富な植物として注目を集めており、葉や茎、花や種など全ての部位が利用できる非常に万能な植物です。インドやアジア諸国では身近な野菜として親しまれ、フィリピンでは国菜(National Vegetable)に指定されています。また欧米や日本でも食品やオイル、アロマなどの利用が進み、美容や健康の面でも人気が高まってきています。

和名:モリンガ、ワサビノキ
別名:マルンガイ、ミラクルツリー、奇跡の木、生命の木、薬箱の木、森のミルク
花言葉:嬉し涙 目覚め
学名:Moringa oleifera
科名:ワサビノキ科
属名:ワサビノキ属
原産地:インド原産
形態:多年草
場所:春・夏は外、秋・冬は室内
耐寒性:弱い(5度以上)
水やり:春〜夏:土の表面が乾いた時、秋:土が乾いてから2〜3日ごと、冬は1週間に1回表面が濡れる程度
開花期:4月〜6月(環境によっては1年中咲きます)
難易度:★★☆☆☆

モリンガの歴史

5000年以上の歴史を持つ東洋医学アーユルヴェーダの中でも、「300種類以上の病を治す」と言われており、古代から使われてきた歴史のある植物です。現在でもアーユルヴェーダやフィリピンのシッダ医学といった民間医療で使用されています。近年ではWHOやNGO団体が発展途上国の栄養改善や食料安全強化、地域開発促進にも利用され、健康面や経済面で大きな影響を与えています。また日本でも認知が広がってきており、沖縄、九州(奄美大島・天草)、関東(伊豆大島)などで栽培が行われています。

 

モリンガの特徴

1)生命力が強く、幅広い環境で育つ

モリンガは生命力が非常に強く、環境次第では年2m以上に育ちます。また乾燥地帯や熱帯雨林のような過酷な環境でも育つことができます。一般的な植物の20倍以上の二酸化炭素を吸収することから、アフリカやアジアでは環境保全のための植林も行われています。
さらにモリンガの種には水を浄化する作用があり、水質の浄化に役立てている地域もあります。

2)豊富な栄養素

インドやアフリカでは「森のミルク」と呼ばれ、飢餓に苦しむ人々の貴重な栄養源として広く親しまれています。またフィリピンではマルンガイと呼ばれ、国の健康食材として「国菜」に指定されており、栄養面だけではなく経済面や医療面でも効果が期待されています。WHO(世界保健機構)も20年以上も前から注目していて、「低コストで栄養価が高く健康を促進できる植物」として貧困国で推進する活動も行われています。

3)根から花まで全て利用できる

生命力が強く、栄養豊富なモリンガですが、根、茎、葉、花、種の全てが利用できることも大きな特徴です。
・根:漢方や香辛料、料理の薬味などに利用されています。
・茎:細い茎はお茶として、太いものは建材や薪として利用されています。
・葉:栄養価が高い食材として、料理やお茶などで親しまれています。
・花:フルーティな香りが特徴で、お茶や香料として利用されています。
・種:インド、東南アジアでは食材として利用され、質の良いオイルも採取できます。

 

モリンガからできる商品

・モリンガ茶

モリンガ商品の中でも特に多いのが「モリンガ茶」。粉末のものからティーパックタイプのものまで様々な業者が販売しています。

・花茶(フラワーティー)

モリンガの花を乾燥させて作る花茶。お湯を注ぐことでフルーティーな香りが味わえます。日本での流通はほとんどありません。

・サプリメント

モリンガの粉末を固めて作ったサプリメント。モリンガの葉を粉末にし粒状にすることで、モリンガの成分が凝縮され、モリンガ茶よりも栄養分を多く摂取することが可能です。飲みやすくとても人気の高い商品です。

・オイル

種子を乾燥させ圧搾して作るモリンガシードオイル。無色透明で匂いもなく、保湿効果の高い良質なオイルです。古代ギリシャやローマ、エジプトなどでも重宝されていました。

 

モリンガの育て方

『種から育てる』

1)種を購入する

種から育てる場合には通販サイトなどで種を購入しましょう。販売業者によって種の状態や価格が異なりますのでしっかりと調べて購入しましょう。現在流通している種の相場は1粒30円〜45円くらいで、インド・フィリピンの種や日本で栽培された種を購入することができます。

 

2)発芽

・種を冷やす
種を購入したら冷蔵庫で1〜2週間ほど保管しましょう。四季がある種は冬を経験しないと発芽しないものが多いので、一度冷やすことをお勧めします。この方法を行う場合には、種が濡れないようにビニールパックや密閉ビンなどを使用しましょう。

・水につける
種を冷蔵庫から取り出し常温に戻したら、次は水に浸しましょう。種を丸一日浸すと水を吸い込み大きく膨らみます。

・発芽させる(室内で発芽させる場合)
1.密閉できる容器に、脱脂綿やティッシュ、ソイルなどを敷き、熱湯をかけ消毒を行います。熱湯をかけることで容器内の雑菌の繁殖を抑え、種に影響が出るのを防ぎます。
2.次に容器と敷き詰めたものが常温になったら、種を並べ、種が少し濡れるくらいまで水を注ぎます。
3.最後に容器を密閉し、20度〜25度の暗所に保管します。1〜2日置きに状態を確認してください。通常7〜10日ほどで発芽します。

 

3)植え替え(発芽後)

・苗床を作る
成長が速いので3号くらいのポットを使用しましょう。土は水はけのいいものが良いですが、一般的な園芸用の土でも栽培可能です。

・発芽した種を植える
次に発芽した種を苗床に植えていきます。種が大きいこともあり、根が伸びている場合が多いので、根を折らないように注意して植えてください。ピンセットなどを使用すると根を傷つけずに作業できます。

 

4)植え替え(成長後)

・土を作る
ポットで10cmほど成長したら植え替えを行います。大きく成長することも考えて、5〜6号の鉢に植え替えることをオススメします。土は有機質が豊富で水はけがよいものを選びましょう。

・苗を植える
ポットに土を入れ、苗を植えやすいように土に空間を空けておきましょう。根を傷つけないように気をつけながら植え替えます。植え替えた後はたっぷりと水をあげてください。

 

『苗から育てる』

1)苗を購入する

モリンガはまだ流通が少なく、一般的なホームセンターでの取り扱いはあまり多くありません。苗から購入する場合は通販サイトの利用がオススメです。個人や農家など様々な業者が販売しており、1本450〜700円くらいが相場です。通販サイトだと直接見て購入することができないので、販売者の情報をしっかりと確認して購入しましょう。

 

2)育てる

・栽培環境
日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。夏は最も成長する時期なので、日光の良く当たる外やベランダなどで育てましょう。気温も40度近くまで耐えられると言われています。逆に耐寒性は高くないので冬は暖かい室内で育てましょう。寒くなると落葉し、幹だけになりますが春になると新しい芽が出てきます。

・水やり
春から夏のあたたかい時期は土の表面が乾いた時点でたっぷりと水をあげます。鉢植えの場合は水をあげすぎると根腐れを起こすので注意しましょう。また秋は土が乾いてから2〜3日程おいて水をあげ、徐々に水をあげる頻度を少なくします。冬は暖かい室内に移動し、1週間に1度、土の表面が湿る程度に水を与えます。

・植え替え
モリンガは成長速度が早いので、鉢に植える場合には定期的に植え替えが必要になります。5〜6号鉢で30cm程成長し、鉢の下から根が張っているのが確認できる状態になったら、8〜10号の鉢に植え替えを行いましょう。背丈が大きくなるので一定の大きさまで成長したら、剪定して大きさを調整するか、もしくは外に植えることをオススメします。植え替えは4月〜8月の暖かい時期に行ってください。腐った根を取り除いて、新しい用土に植え替えます。この時に肥料を加えても良いでしょう。

・肥料
5月〜8月にかけて、化成肥料や固形肥料を与えましょう。肥料を与える場合には分量に注意しましょう。

・増やし方
種や苗からだけではなく、挿し木でも増やすことができます。45cm以上に成長した状態で、節の下で剪定し清潔な土に植えます。この際にメネデールなどの発根促進剤を使用しても良いでしょう。

・病気
病気の耐性は強いと言われていますが、インドなどではうどんこ病になるケースもあるようです。こまめにチェックしましょう。

・害虫
栄養価が高いことが要因なのか、ハダニや毛虫などの害虫がつきやすいです。気づいたら葉っぱがなくなっているといったことも良くあるので、4〜9月の暖かい時期には毎日チェックを行いましょう。食用にする場合には殺虫成分の入った薬剤は使用できないので、ピンセットなどを使って駆除するか、体に影響のない薬剤で対処しましょう。

・枯れる原因
枯れる原因の一つは根腐れです。日本では鉢で育てるケースが多いので、水のあげすぎで枯れてしまうことが多いようです。特に秋から冬にかけての寒い時期は気をつけましょう。また夏の時期には害虫による被害が出ることも少なくありませんので、細めに状態を確認しましょう。

 

モリンガの育て方まとめ

日本でも健康食品や美容のアイテムとして、人気の高まってきているモリンガ。育てる楽しさだけではなく、栄養価の高い植物としても味わうことができます。ここ数年で販売業者も数倍に増えてきていることから、今後も人気が加速していくことが予想されます。是非あなたもベランダや庭でミラクルツリー「モリンガ」を育ててみませんか?